
 |
 |
秋田県の真ん中にある、みちのくの小京都・角館。
そこから北へ車を走らせること約1時間半。人里はなれた山の中に、突如として猛烈な湯気を吹き上げる谷間が出現します。
それが 玉川温泉です。
十和田八幡平国立公園のいちばん西にある玉川温泉。年間のべ25万人以上の人が訪れ、予約が取れない程の人気を集める日本屈指の湯治場です。
これだけ多くの人を引きつけるその秘密とは?
玉川温泉の秘密を読み解く、キーワードを挙げてみましょう。
|
@ 日本でただ1つの 北投石産地
ラジウムを含み、放射線を発する特別天然記念物
A 2つの日本一
日本最高の強酸性温泉 ・ 日本最大の源泉湧出量
B 3つのタブー
長湯厳禁 ・ 原液厳禁 ・ 立入厳禁
C 4つの温泉療法
入る ・ 飲む ・ 吸う ・ 寝る
D 5つの作用
泉質刺激 ・ 温熱効果 ・ 気候刺激
精神的ケア ・ 物理的作用
|
これらが普通の温泉とは、決定的に違うポイントです。
こうした特性による高い効能は、医学界からも注目を集めています。
玉川温泉の効果を研究して医学博士になった人が、これまでに12人も誕生しているほどです。
まずは、他に類をみない程の療養効果をもたらしてくれる
D玉川温泉 5つの作用についてご紹介します。
(@〜Cは「温泉と大浴場」 「岩盤浴と源泉」にて。)
| 玉川温泉 5つの作用 |
玉川温泉の温泉療養には、大きく分けて5つの要素があります。
@泉質刺激
玉川温泉のお湯はPh1.05の塩酸系。
日本一の強酸性温泉です。
源泉100%の浴槽に入れば、すぐに違いがわかるでしょう。体にピリピリくる刺激は強烈!普通の人なら5分と入ってはいられないでしょうね。
さらに、空気中にも温泉成分がたっぷり含まれています。これは人体には素晴らしい療養効果をもたらしますが、金属や機械にとっては大敵です。
テレビや冷蔵庫はすぐ壊れるから各部屋には置けず、乗用車も長期滞在すれば腐食してしまうので、2km先の駐車場に避難させられる程。
そんな温泉は、とにかく殺菌力が強い!お風呂の中では病原菌はほぼ死滅し、無菌状態に保たれています。
この刺激と殺菌効果、そして温泉成分の薬理作用で、細胞を活性化させて生命力をアップしてくれる。そして病気に勝つ。
玉川はそんな温泉です。
(温泉について、詳しくはこちらをご覧ください。)
A地熱による温熱効果
最近ブームの「岩盤浴」。
その元祖が、ここ玉川温泉です。
岩盤浴には、いわゆるデトックス(解毒)効果があると言います。遠赤外線で体が芯から暖められて大量の汗が出る。そうして体にたまった老廃物などが洗い流されるというものです。
また、『山形観光(株)湯治の会』常連の皆様からは、岩盤浴をすると、神経痛や関節痛が楽になる、というお話をよく伺っております。
玉川温泉の岩盤浴が人工のものと違う点。それは環境です。
山の清浄な空気と、温泉から上る蒸気の中で行う岩盤浴。
そして街中の閉め切った屋内で行う岩盤浴・・・もう、おわかりですね。
更に、玉川温泉の特性を決定付けるのが「北投石」の存在。
世界にも3ヶ所にしか無い、特別天然記念物のこの石。最大の特徴は、ラジウムを含み、常に微量の放射線を発しているところにあります。
他にも、さまざまな要素があって、『岩盤浴といえば玉川温泉』と言われるほどの効能と評判を得ています。
(岩盤浴について、詳しくはこちらをご覧下さい。)
B気候刺激(気圧、O2分圧、森林浴)
玉川温泉は町から離れること1時間以上。
十和田八幡平国立公園内の、自然豊かで水と空気がおいしい標高740mの高原です。
まわりはブナの森と熊笹などの緑に囲まれ、フィトンチッドと酸素の森林浴効果も期待できます。
さらに、空気中にも温泉成分が含まれていますので、ここでのんびり過ごすだけでも体にいいというものです。
(写真は温泉地内の自然研究路)
C精神的ケア

玉川温泉には、体の悩みを持った方も大勢療養にいらっしゃいます。
沈んだ雰囲気なのでは?とお思いの方。
とんでもありません。
考えてみて下さい。何時間、あるいは十数時間もかけて遠路はるばる玉川へ来て、病気と立ち向かおうという方々ですよ。
ほとんどの方は、とても明るく前向きです。
そんな前向きな常連様は、私どものお客様にも多数いらっしゃいます。
玉川温泉で体の悩みを解決し、健康を保つために通っておられる方々です。
「病は気から」とも申します。一人で悩まず、そんなエネルギッシュな方々から元気を分けてもらったり、アドバイスを頂くのも、玉川湯治の大きな要素です。
D入浴による物理効果
他の温泉同様、お湯に浸かることで得られる効果です。
温泉成分による薬理効果と、温熱、水圧、浮力の物理効果の相乗効果は、日本人が昔から親しんできた温泉療法の基本ですね。
これら玉川温泉独自の要素がお互いに作用しあい、高い効果をもたらしてくれるのです。
(「温泉と大浴場」 「岩盤浴と源泉」に、それぞれ詳しい解説があります)
|
 |
| 玉川温泉とその周辺 |
つづきまして、玉川温泉の周辺についてご案内致しましょう。
ここには、大きく分けて
自然研究路、3つの旅館、2つの公共施設 があります。
 |
|
| 1,玉川温泉 |

ふつう「玉川温泉」と言えばこの旅館。
岩盤浴や源泉のすぐそばだから、温泉の鮮度が高く、岩盤浴に通いやすく、その上、館内には温泉蒸気と北投石ラジウムの放射線もある。
湯治効果は、玉川の3旅館中でも最大です。
これが、予約が取れないほどの人気の秘密です。
反面、その影響で機械はすぐ壊れてしまいますから、客室にTV、冷蔵庫、エアコンなどはありません。(例外あり)
湯治目的だけに特化した、一種独特の旅館です。
山形観光(株)湯治の会では、ここに宿泊します。
(くわしくは「館内のご紹介」へ)
|
| 2,玉川温泉 自然研究路 |

天然岩盤浴と、源泉の大噴があるのはここ。
一周1kmほどの範囲に、熱湯が爆音を上げて湧出する源泉、地熱40〜50度の岩盤、100ヵ所以上の噴気孔など、迫力ある光景が広がっています。
また、北投石がここに埋められています。
(くわしくは「岩盤浴と源泉」へ)
|
| 3,新玉川温泉 |

玉川温泉から約2km。平成10年のオープンで、玉川温泉と同じく、湯瀬温泉の「湯瀬ホテル」が経営しています。
大浴場に玉川温泉のお湯を引いていますが、源泉から離れているので、空気中の温泉成分はほとんどありません。また、長い距離を引き湯しているため、温泉の鮮度が若干落ちるのはやむを得ない所でしょう。
その分、強酸性温泉の成分で電気機器が壊れる心配もないので、全室TV、冷蔵庫完備です。
シングル洋室など部屋タイプが多く、館内はバリアフリーでカラオケなどの娯楽施設もある、快適なホテルになっています。
天然岩盤浴に行くには、遊歩道を15分ほど歩くか、路線バスを利用します。
(人工岩盤浴なら、大浴場内にあります)
|
| 4,ぶなの森玉川温泉 湯治館そよ風 |
新玉川温泉の隣に、平成16年オープンした最も新しいヘルスケア型のホテル。
大浴場には新玉川同様、玉川温泉のお湯を引き湯してあります。条件は新玉川とほぼ同様。
さまざまな部屋タイプがあり、シングルから大部屋での長期滞在まで対応しています。
介護福祉事業者が支援しているので、医療・介護スタッフによるケアサービスも受けられるのが特徴です(有料)。
|
| 5,玉川温泉ビジターセンター |

秋田県営の展示館で、入場無料です。
玉川温泉からは徒歩10分、新玉川温泉の隣です。
玉川温泉の特徴や、北投石のなりたち、また焼山の火山活動、自然環境について、ビデオやパネル、標本などでわかりやすく展示・解説しています。
小さな破片ですが、北投石の実物が見られるのはここだけです。(放射線を測る実験ができます)
また、玉川温泉周辺の危険地帯についても詳しい説明があります。
玉川温泉への理解を深める事は、湯治の意義を高める事にもつながります。
滞在中一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。
|
| 6,酸性水 中和処理施設 |

玉川温泉はあまりに強烈なので、そのまま流すと下流の生き物や農業に甚大な被害をもたらします。
人呼んで「玉川毒水」。昭和14年には毒性を薄めようと、40km下流の田沢湖(日本一深い)にこの水を流し込んだところ、魚が全滅してしまったほど。
それ以来、いろいろと水質改善を試した末、平成元年よりこの施設を稼働させています。
石灰石が大量に詰まった中和反応槽に、玉川の酸性水を流し込んで中和させ、Ph値を1.05から3.5以上に弱めた上で放流しています。
この処理には、一日約40トンもの石灰石が必要とのこと。玉川温泉水の強さと豊かさを如実にあらわす数字です。
そのおかげで、一度は魚の死に絶えた田沢湖にも、今では酸性に強いウグイなどが戻ってきました。
湖の西岸、辰子像あたりでたくさん見られます。
|
おおむねこれら6つで、いわゆる玉川温泉地区を形成しています。
(一般客が利用しにくい、保養所などは除く)
|
|
|